先輩社員メッセージ

タクトタイム0.5秒に挑戦した
はじめての開発機の設計。

H.F

技術部設計課 課長 2012年4月入社 高専機械工学科卒

PROJECT
STORY
02

H.F

前職では、長年自動車部品メーカーで生産ライン・設備の設計、開発をやってきた。
その同じ課に、H.Fよりもずっと以前にいたのが当社の社長。作った生産設備のすごさは先輩の間の語り草だったと言う。
その社長に惹かれてアポロ技研に入社した。

INTRODUCTION

1個当たり0.5秒で作製する機械

H.Fがこれまで経験した案件の中でもよく覚えているのは、入社2年目に設計を任されたある自動機の開発である。

ある精密部品の製造工程を担う機械で、それまであった1個作りの機械を、多数個並列で同時に作る量産自動機にレベルアップする開発プロジェクトだった。

「目標はタクトタイム(工程時間)を短縮することでした。作る部品は非常に小さいものなのですが、多数個同時加工でも所要時間は1個作りと同じタクトタイムを目標にしました」

アイディア出しは社長を含めて3人で行った。

#01

目標の機械を開発できた達成感

「お客様からは仕様書が来ていて、それに沿って案を出してお客様と検討し、戻して話し合ってまた案を練ってということを繰り返し、結局構想設計だけで数カ月がかかってしまいました。加工時間短縮のハードルは高かったです」

設計は2人でパーツを分担して行い、最終的にH.Fがまとめた。その後、制御設計、ユニットの製作、組み立て、調整を経て、完成までは10カ月がかかった。

「はじめての開発機だったので苦労がありました。タクトタイムの達成がマストでしたし、0.1秒のタイミングを取って動きを詰めました。作る部品の品質レベルをクリアするのも大変でしたが、目標を達成する機械ができて達成感を感じました」

#02

社長から学んだ設計の基本

お客様立会いの下での最終検査の日、機械の調整に時間がかかり長時間の作業となった。ようやく納得のいく調整が完了し、お客様とお互いの苦労をねぎらった。

「苦労しましたが、大変やりがいのある案件でした。」とH.Fは言う。

納品された開発機は高く評価され、予想以上の受注獲得につながる成功案件となった。

この案件で、H.Fは何度となく社長と1対1で構想と設計を検討している。その中で、トコトン考える姿勢を学んだという。

「社長の案は一見奇抜でもよく見ると基本を押さえていて、こうでなくてはいけないということがわかりました」
とH.Fは振り返る。

学生のキミへメッセージ

アポロはメカ好きの集まりです。メカ好きな人はぜひ訪ねてみてください。最後までやり切る粘りがあって、失敗してもめげない前向きな人の挑戦を待っています。

失敗を乗り越えていこう

同じ失敗を2度しないこと。そのために、うまくいかなかった時はその原因をはっきりさせ、うやむやにしないことを大切にしています。若いエンジニアにはチャレンジしてほしいですが、そこには必ず失敗もあります。失敗を克服して次へ向かう強さを持ってほしいと思います。