先輩社員メッセージ

入社1年目は、
光を当ててはいけない
電子部品の自動検査機の設計だった。

高田 雅敏

技術部設計課設計係 2001年12月入社 機械システム工学科卒

PROJECT
STORY
02

Masatoshi Takada

大学では軸受けを研究テーマにした。卒業後公務員になったものの半年で辞めて、アポロ技研に転職。
自動機の機構設計エンジニアとしての道を歩んでいる。

INTRODUCTION

さあ、この機械どうしたらいいんだ

入社して1年目のことだったと言うのだが、高田は、これをやってくれないかと、初めて作る自動検査機の設計を任された。手の空いている先輩エンジニアが一人もいなかったのだ。

検査するワーク(対象物)は、φ8ミリ・長さ14ミリで両端に40ミリのリードが付いている電子部品(ダイオード)。これに瞬間的に高電圧をかける検査をして、不良品は取り除くという作業を自動的に行う機械を設計してほしいという。しかも大きな問題があって、この電子部品は光が当たると変質するため、検査はすべて遮光した環境で行わなければいけなかった。

お客様のメーカーさんからは特に機械のイメージも伝えられていない。まったくのゼロからのスタートだった。さあ、あなただったらどんな機械を考えるだろうか?

#01

アイディアは良かったが、
次々に予想外の難問

高田が考えた機械は、特製の密閉式パレットにワークを数十個並べ、検査機の暗室に送り込み、中でふたを開け、天井から2つの電極が降りてワークのリードを押さえて通電してデータを取り、データ不良ならそのままワークを持ち上げてパレットの外へ移動して放し、データ良なら次のワークへ移動して通電し、すべて終わったらパレットにふたをして送り出す、という仕組みだった。パレットは多数枚重ねて置けるようにした。

書けばスイスイ行くようにみえるが、実際に機械として成立させるのは大変なことだった。まず、樹脂製パレットを社内にある加工機を使って作ったのだが、どうしても歪んでしまう。樹脂はまったく素人だから仕方ない。歪まないパレットに行き着くまで一苦労だった。検査機への搬入口の遮光シャッターもまた一苦労。不良品を排出する機構でまた一苦労。ここではクルッと回転する円筒にワークを入れるアイディアを採用した。不良品を本当に排出したかのセンシングも必要だったが、これにも苦労した。

#02

いい経験だったが、
今思えば、そこまで任せるか

初めの頃はまず知識がない。大学で学んだこととどうつながっているのかがわからない。どう動かせばいいのか、ここは何を使ったらいいのかがわからないし、モーターとかシーケンサとかバルブなど購入部品のメーカー名も知らない。1つ1つ聞いて調べていくので時間がかかってしまった。

高田はまだ1人で設計したこともない大学出たての社員だったが、頼まれた仕事はやるしかない。結局、時間をかけて考え、調べ、聞き、描いて、チェックしてもらい、また考えて、直してということを繰り返し、どうにか形にできた。組立、調整、納品の最後まで受け持っている。今振り返ると描いた図面も冷や汗ものと言うが、自分の設計と言える初めての仕事となっている。

だが、彼にとっていい経験になったことは確かだ。アイディアを出して、設計するという仕事が見えた。さすがに今のアポロ技研では、1年目の社員に丸ごと任せるなどということはしないし、ステップを踏んで設計エンジニアとして育っていける。ただ、厳しい状況にあっても前向きに考え、粘り強く調べ、学んで、解決法を見つけ出す姿勢は1年目から身につけてほしいと高田も言う。

学生のキミへメッセージ

工学系の知識があればより良いですが、それよりも学ぶ意欲の高い人に期待しています。物怖じせず自分のアイディアを出せ、いつも前向きに考える人と一緒に仕事がしたいです。

ペンのこだわり

私の場合、アイディアは手書きで考えます。そのためシャープペンにはこだわりがあり、感触や太さ別に多くの種類を持っています。